窪田翔
フィンランド・クオピオ交響楽団首席ティンパニ奏者。サヴォニア応用科学大学、クオピオ音楽学校打楽器科講師。桐朋学園大学卒業。2011年度文化庁新進芸術家海外留学制度奨学生。ルガーノのスイス・イタリア音楽院にて修士課程修了。フライブルク音楽大学に1年間在籍。
スイス・イタリア管弦楽団 (Orchestra della Svizzera Italiana) で研修団員を務めたのち定期客演奏者となり、同団ミラノ・スカラ座公演や2011-16に渡るプロジェクト・マルタ・アルゲリッチのコンサートとレコーディングに参加。
客演首席奏者としてNHK交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、キュミ・シンフォニエッタ、トウキョウ・ミタカフィルハーモニアで演奏している。その他ラハティ交響楽団、オウル交響楽団、ヨエンスー市立管弦楽団、ユバスキュラ交響楽団、サヴォンリンナ・オペラ音楽祭、ブダペスト・ドナウ交響楽団、霧島国際音楽祭など数多くのオーケストラや音楽祭に客演。2017年には沼尻竜典指揮のクオピオ交響楽団と石島正博のティンパニ協奏曲を世界初演した。
ルガーノパーカッションアンサンブルの結成メンバーとして、2018-22年まで欧州、南米、中東など世界中を巡り、現地の演奏家たちとの共演や作曲家への委嘱初演活動やレコーディングを行う。2022年にはびわ湖ホールにて沼尻竜典指揮の大阪交響楽団と合同で年末を飾るジルベスターコンサートを行い、スイスの作曲家マティアス・シュタイナウアーの6人の打楽器奏者とオーケストラのための新作 Sott'acqua を世界初演。
演奏に参加した録音は多数に及び、フィンランド国営放送、NHK、ラジオ・フランス、スイス放送協会などで度々取り上げられている。
サヴォニア応用科学大学、クオピオ音楽学校でフィンランドの若い打楽器奏者の育成に励んでいる。桐朋学園大学、アリゾナ州立大学、ロストック音楽大学、ボリビア国立芸術大学、テヘラン大学、東京大学などでワークショップを行っている。
ティンパニを佐野恭一、マイク・クイン、宮崎泰二郎各氏に、打楽器全般及びマリンバを岡田知之、方波見智子、安倍圭子、安江佐和子、ベルンハルト・ヴルフ、ヨハネス・フィッシャー、パスカル・ポンス、マックス・リーファー、パシ・スオマライネンの各氏に師事。ピアノを斎木隆氏、音楽理論・アナリーゼを石島正博氏に師事。